【COFFEE】コーヒーへのこだわり第一章

珈琲

コーヒーへの探求

会社員時代のコーヒー事業

会社員としての最後の時期、コーヒーの事業を任され、約2年間、本気で勉強しました。もともとコーヒーは好きで、自宅でドリップコーヒーを淹れる程度の知識はありましたが、学べば学ぶほどその奥深さに驚かされました。

コーヒーはまさに「科学」と言えるほど繊細で、お湯の温度、豆の挽き方、ドリップ時の蒸らし時間など、少しの変化で味が大きく変わります。最初はマニュアル通りに作業をしていましたが、次第に自分なりに工夫し、変化を感じ取れるようになりました。

焙煎への挑戦

さらに興味が湧き、自分で焙煎をしてみたくなりました。しかし、自宅に大きな焙煎機を置くことはできないため、小型の焙煎機をAmazonで購入。焙煎は想像以上に奥が深く、思い通りに完璧に焼けることはほとんどありませんでした。それでも、自分で焼いた豆には特別な愛着が湧き、味の良し悪しを超えて「美味しく感じる」不思議な感覚がありました。

個人的には「苦めに焼いた豆を薄めに淹れる」のが好みでした。しかし、若い世代を中心に「ライトロースト」と呼ばれる酸味の強いコーヒーが流行。最初は苦味のあるコーヒーだけを好んでいましたが、仕事で酸味系のコーヒーを提供するうちに、自分でも飲む機会が増え、次第にその魅力を理解するようになりました。

焙煎度とコーヒーの味

コーヒーの焙煎度には、以下のような段階があります。

  1. ライトロースト(浅煎り)

  2. シナモンロースト

  3. ミディアムロースト(ミッドロースト)

  4. ハイロースト

  5. シティロースト

  6. フルシティロースト

  7. フレンチロースト

  8. イタリアンロースト(深煎り)

フレンチローストやイタリアンローストになると、豆は真っ黒に焼け、ほぼ「焦げ」のような風味になります。特にイタリアンローストは燃える寸前の状態になるため、自宅での焙煎には向きません。

逆に、ライトローストやシナモンローストは火の入りが浅く、技術がないと「生焼け」になり、コーヒーとして淹れると生臭さが出てしまいます。そのため、素人がライトローストを作るのは難しいと感じています。

家庭で焙煎するなら、ミディアムからフルシティローストくらいが適していると思います。大まかに言えば、

  • ミディアム → 酸味が強め

  • ハイ → ほどよい苦味

  • シティ → しっかりした苦味

  • フルシティ → 強い苦味

豆の種類や産地によって同じ焙煎度でも味が変わるため、ブレンドの組み合わせによって新たな発見があるのも面白いところです。同じコーヒーでも、飲む人の体調や気分で感じ方が違うこともあり、「これが正解」というものはないのかもしれません。

現在の自分の好みとしては、ミディアムとハイの中間くらいの焙煎度が最も飲みやすいと感じています。

ドリップのこだわり

基本的に、220ccのコーヒーを淹れる際は豆を14g前後使用。

  • 薄めに飲みたい時 → 12g

  • 濃く飲みたい時 → 16g

お湯の量を250〜300ccに増やす場合は、14〜16gの豆を使用します。お湯の温度は90℃前後が理想ですが、温度計を使っているわけではないので、沸騰(100℃)させてから数分放置し、温度が下がった状態で淹れています。

ドリップの際、蒸らしの工程がとても重要だと考えています。以下の方法で淹れています。

3投方式のドリップ

  1. 1投目(蒸らし)

    • 約30gのお湯を注ぎ、豆全体にお湯が行き渡るようにする。

    • ストップウォッチを使い、40秒蒸らしの時間を取る。

  2. 2投目(本抽出)

    • お湯を回し入れながら、150〜180gまで注ぐ。

    • コーヒーの粉がしっかり動くようにする。

  3. 3投目(仕上げ)

    • 回し入れず、センターにそっと注ぐ

    • 雑味を抑えるため、最後の数滴が落ちる前にドリッパーを外す。

全体で 2分20秒〜2分30秒 で抽出が完了するように調整しています。

コーヒーに正解はない

コーヒーの淹れ方については、業界の大御所たちもそれぞれ異なる方法を主張しています。3投方式で2投目の後にドリッパーを回して粉を均す人もいますし、2投で淹れる人もいます。

ただ、ほとんどの人が共通して言うのは、「蒸らし」は必要だということ。蒸らし時間が短いと十分に抽出されず酸味が強く出てしまい、長すぎると苦味が強くなると言われています。私は 40秒 を基準にしていますが、これも試行錯誤しながら自分なりにベストな方法を探していくのが楽しいと感じています。

その日の気分や豆の種類によって、淹れ方を変えるのも一つの楽しみ。
「正解がないからこそ、コーヒーは面白い」——そう思いながら、今日も一杯のコーヒーを淹れています。

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